日本航空とKDDIスマートドローン、能登半島地震の被害調査にドローンを活用

日本航空とKDDIスマートドローンは、令和6年能登半島地震の被災地である石川県珠洲市と輪島市で、ドローンを使用した被害状況の調査を行った。

珠洲市では、仮設住宅の建設候補地の被害状況を把握し、迅速な判断や応急対策に向けた資料提供を行った。仮設住宅の建設が急がれるなか、珠洲市からの依頼を受け、宝立町をはじめとした地区でドローンによる斜め写真及び垂直写真の撮影を行い、地図上に重なるオルソ画像を作成した。また、建設候補地と津波の浸水範囲の関係が分かりやすいよう、オルソ画像と津波浸水域を地図上で重ねて、自治体の迅速な判断や速やかな応急対策に向けた資料提供を行った。

輪島市では、400本以上の橋梁の安全性を確認するための緊急橋梁点検を実施し、目視では確認しづらい部分の損傷状況を即時に確認し、2次災害の抑止にもつながった。

【2024年1月30～31日 石川県珠洲市宝立町 仮設住宅建設地の状況調査の様子】

【2024年2月6～7日 石川県輪島市内 橋梁の損害状況の調査の様子】

JALとKDDIスマートドローンは今回の取り組みを活かし、災害直後の被害状況の把握や社会インフラの老朽化課題の解決など、ドローン利活用の幅の拡大とともに、安全・安心な運航管理体制の構築を目指し、ドローンの社会実装を加速していく。