DRONE NEWS

2024.04.19

写真測量・基準点測量解析アプリ「エアロボクラウド」のインターフェイスが刷新

エアロボクラウドは、クラウドベースで使用可能なドローン測量データの処理・解析アプリケーション。業務効率の改善につながるか。

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  • ドローン測量で取得した写真や座標データなどの設定順序がわかりやすくなる
  • エアロセンス製だけでなく、他社製のドローンで撮影した画像なども使用可能
  • 市販の対空標識を自動認識するので標定点や検証点を手動で見つけ出す作業が必要ない

自社開発の国産産業用ドローンとクラウドサービスを通じてさまざまなソリューションを提供するエアロセンスは、2024年4月17日(水)に写真測量・基準点測量解析アプリケーション「エアロボクラウド」のユーザーインターフェイス(UI)を全面刷新した。


エアロボクラウドは、ドローン測量目的のデータや撮影した画像を高速で処理・解析を行うクラウドアプリケーションとして2017年に提供を開始。パソコンにソフトなどのインストールは必要なく、ウェブブラウザだけで写真測量目的の画像のアップロードからデータ処理までを行うことができるサービスだ。


サービスの提供開始以来多くの測量業従事者がエアロボクラウドを利用する中、ドローン測量で取得した写真や座標データなどを、どの順序で設定するのか分かりやすくして欲しいと要望。サービス開始以来初となるUIを全面刷新し、利便性の向上によりユーザー数のさらなる拡大を図る。


エアロセンスは「昨今建設土木業界では人手不足により現場で測量業務を担う人材育成の課題を抱える企業が増加傾向にあることから、全面刷新したエアロボクラウドは測量業務の教育や育成の負担軽減にもつながる」とコメント。


【UI刷新後のエアロボクラウドの特徴】


1) 作業工程順・対話形式のUIに

これまでのUIはドローンで撮影した写真、対空標識の座標などの情報の項目をそれぞれ選択し入力する必要があったが、今回作業工程順・対話形式に刷新したことでUIが指定するプロセスに沿って順番通りに必要な項目を選択・入力するだけで、写真測量の解析を行えるようになった。これにより、経験が豊富な測量士から測量業務の初心者まで、幅広い人々が利用できる。また、これから写真測量を始める人に向けた研修にも利用できる。

UI新旧比較UI新旧比較


2) 幅広い測量オプションに対応

測量の現場では、エアロセンス製のドローンや対空標識のエアロボマーカーだけでなく、他社製のドローンで撮影した画像、測量用の一般的な対空標識も処理が可能。現場ごとに異なるドローン機体、基準局、対空標識の種類や測位方法の組み合わせによる処理も対応可能なため、使い慣れた機材で測量を行ってきた測量士にも使いやすいシンプルなUIとなっている。

幅広い測量オプションに対応幅広い測量オプションに対応


3) 測量計算過程の管理機能向上

エアロボクラウドは市販の対空標識を自動認識するため、多数の写真の中から標定点や検証点を手動で見つけ出す作業を必要とせず解析処理を始められる。また、ドローンの飛行軌跡や計算設定情報を同一の地図画面に重ねて表示することで、ドローンによる写真測量のプロセスやミッションの全体像を一目で把握できる。

測量計算過程の管理機能向上測量計算過程の管理機能向上


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