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2024.04.02

エアモビリティ、千葉大学、Smart119がAED積載ドローンを自動運航

2024年3月29日、エアモビリティ、国立大学法人千葉大学、及びSmart119はAEDを搭載したドローンの自動運航に関する実証実験を実施した。

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  • エアモビリティが開発した空のナビゲーションシステムをドローンに搭載
  • ゴルフコース上で人が倒れた場所をスマートフォンアプリで送信
  • ナビゲーションシステムがAEDの保管場所から目的地までの最適飛行ルートを自動生成

2024年3月29日、エアモビリティ、千葉大学、Smart119は、空のナビゲーションシステムを使用し、ドローンでAEDを目的地まで自動運搬するデモンストレーションと説明会を、季美の森ゴルフ俱楽部で実施した。


今回の実証実験イベントでは、エアモビリティが開発した空のナビゲーションシステムをドローンに搭載し、目的地までAEDを自動で運搬した。ゴルフコース上で人が倒れたと想定し、その場所でスマートフォンアプリのボタンを押す。すると、ドローンに搭載されたナビゲーションシステムに位置情報が転送され、AEDの保管場所から目的地までの最適飛行ルートを自動生成。飛行ルートはドローンのフライトコントローラーに転送され、AEDを目的地まで自立飛行により運搬されるという仕組みだ。

実証実験を通して、ドローンによるAEDの自動運搬全体のシステム連動性や、運搬時間を確認した


飛行ルートは、季美の森ゴルフ俱楽部(千葉県大網白里市季美の森南2-49)内の約400mに設定した。

出典:国土地理院ウェブサイト


機体はプロドローンのものを使用。機体重量は12.3kg(バッテリー込み)。最大ペイロードは10kg。最高速度は60km/hとなっている。

使用した機体


AEDは日本光電工業製。幅206mm×高さ97mm×奥行252mm。質量は約2.4kgだ。


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今回の実証実験イベントでは、季美の森ゴルフ俱楽部内地点から発信されたスマートフォンアプリの位置情報をもとに、ナビゲーションシステムが自動生成した飛行ルートに沿ってドローンが自動運航し、3分30秒でAEDを約400m先にある目的地まで運搬した。


今後は実証実験の内容をもとにオペレーション体制などを検討し、ゴルフ場におけるAEDドローンの普及を目指すと。また、救急要請・救急活動の効率化のためのサービスであるSmart119と連携して、より良いサービスの提供も行う。ゴルフ場に限らず広範囲な敷地におけるAEDドローンの普及も目指していく。

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