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2024.02.22

「HOVERAir X1 Smart」は手軽な空撮需要を開拓できるか?

100g未満機のデビューが続く2024年に新たなドローンが登場。「HOVERAir X1 Smart」の今後の展開について見通す。

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  • Facebook広告で注目される「HOVERAir X1 Smart」
  • 99g以下でAIを活用し自動撮影が可能
  • メーカーは「Zero Zero ROBOTICS」

最近、Facebookで見かけるようになった広告がある。

「わずか99g!ドローンの免許不要!

AI飛行カメラがついに登場!」

を謳う、「HOVERAir X1 Smart」だ。

Facebook広告のスクリーンショット


 「HOVERAir X1 Smart」は、Vlogなど「映え」を意識する人々にぴったりな、個人空撮専用ドローンだ。AIを活用した様々なフライングモードを備えており、シーンに合わせて映える映像を撮影できる。公式サイトでは、ランナーを自動的に追尾する「フォロー」や、被写体から遠ざかりながら背景のきれいな景色を入れ込む「ズームアウト」など、5種類フライングモードが紹介されている。

公式サイトのスクリーンショット


これらの撮影は手動操縦では困難なところがあり、DJIなどのコンシューマ向けドローンでも自動で撮影できるモードを搭載している。


HOVERAir X1 Smart」の最大の特徴は重量が100gを切る99gのため、航空法の規制を受けないモデルであることだ。上述したDJIなどの機体が100g以上で航空法の規制対象であることを踏まえると、気軽に空撮に使用できない。その点、「HOVERAir X1 Smart」は航空法の規制を受けることがなく、Vlog撮影などにも活用しやすくなるだろう。


もともと2022年に「HOVERAir X1」がデビューしており、欧米の先行販売で2.7億円超を売り上げた。だが、125gという重量のため日本国内では航空法の規制対象となるため、販売が見合わされていたようだ。今回、軽量化を図り、満を持しての日本市場投入となる。


メーカーの「Zero Zero ROBOTICS」は、スタンフォード大学のMQ Wang氏とTony Zhang氏が2014年に設立。


(以下では、Zero Zero ROBOTICSの今後や、「HOVERAir X1 Smart」の日本における展開の見通しについて紹介します)

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