- SkyDriveは2023年6月に空飛ぶクルマの製造についてスズキと合意
- スズキグループの製造工場を活用し従業員も出向
- 海外勢の動きにも注目
2024年3月7日、空飛ぶクルマや物流ドローンの研究・開発を行うSkyDriveが、製造子会社のSky Worksを通じて、自動車メーカー・スズキグループの工場にて「空飛ぶクルマ」の製造を開始したと発表した。
SkyDriveは2023年6月にスズキと、同グループが静岡県内に保有する工場を活用して2024年春ごろから「空飛ぶクルマ」の製造を開始することで基本合意を交わしていた。これを踏まえて、SkDriveは製造子会社Sky Worksを設立した。
スズキは製造子会社の人材確保でも協力するとしていたが、今回の発表では従業員の約半数がスズキからの出向であることが明らかになった。2023年9月からは「空飛ぶクルマ」の試作および組立手順書の作成の準備も行っていたという。自動車の製造に関して知識も技術もある従業員が加わり、試作機の製作が加速することが期待される。
この工場では大阪・関西万博で飛行予定の「SKYDRIVE(SD-05型)」、続けて販売用製品の製造を進めるとしている。
■代表コメント
SkyDrive 代表取締役CEO 福澤知浩
本日、スズキ様と共に空飛ぶクルマの製造開始を発表出来たことを非常に嬉しく思っています。これまで半年以上に渡り、製造準備を続けてきましたが、本日より、会社組織を超えたワンチームで新しい一歩を踏み出せること、大変ありがたく、安全で高品質、快適なモビリティを提供してまいります。今後も、空の移動革命を牽引するべく、一層、実直に開発・製造・認証活動に邁進して参ります。
Sky Works 代表取締役社長 岸信夫
スズキグループ様の工場で、スズキの製造のスペシャリストの皆さんとともに、空飛ぶクルマ「SKYDRIVE(SD-05)」の製造を開始出来ることに、とても興奮しています。今後、安心・安全で高品質な空飛ぶクルマを効率的に製造し、お客様のニーズにお応えできるよう尽力いたします。
(以下では海外メーカーの動向、今後の見通しについて紹介します)