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2024.05.14

KDDIとSkydioが資本業務提携:SkydioX10の注文受付や各種サービス開始

KDDIがSkydioと資本業務提携を発表。Skydioの最新ドローン「Skydio X10」の注文受付を開始した。あわせてスタートした各種サービスを紹介する。

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  • KDDIの通信技術、KDDIスマートドローンのドローン運航管理技術、Skydioのドローンを組みあわせる
  • Skydio X10は可視光と赤外線を用いたナイトセンスを搭載し、暗所での自律飛行を実現
  • 機体のほか「Skydio認定講習」、「あんしん機体補償」、「上空電波パッケージ」の注文受付を開始

2024年5月7日、KDDIはSkydioと資本業務提携を締結した。


Skydioは、ドローンの自律制御技術におけるグローバルリーダーとして、AI映像処理によるリアルタイムな空間把握を可能とするビジュアルスラム技術で、障害物を自動回避しながら安全に自律飛行するドローンを提供している。日本国内においても、橋梁や鉄塔をはじめとしたインフラ設備の点検や、屋内外の巡視などで活用が進められている。


今回の提携では、KDDIの5Gをはじめとする最新の通信技術や、KDDIスマートドローンのドローン運航管理技術、Skydioの自律飛行性能を有するドローンを組み合わせる。これにより、点検・監視業務の効率化や、災害時における迅速な情報取集などが可能となる。


Skydioの最新型の機体は「Skydio X10」。可視光と赤外線を用いたナイトセンスを搭載し、暗所での自律飛行を実現。夜間点検などのユースケースに対応する。非GPS環境下での安定飛行に加え、カメラ性能を大幅に進化させ、NightSenseモードにより暗所飛行を実現するとともに、上空モバイル通信対応により飛行範囲の拡大が可能となった。また、メインプロセッサにNVIDIA Jetson Orin SoCを搭載し、従来機種比10倍以上のコンピューティング処理性能を実現する。さらに、サーマルカメラを標準搭載し、IP55で防塵防水を強化しており、非GPS環境下での点検業務からインフラ設備の巡視業務まで、幅広い分野で使用できる。


5月13日からはKDDIスマートドローンが「Skydio X10」と、3つの独自サービスである「Skydio認定講習」、「あんしん機体補償」、「上空電波パッケージ」の注文受付を開始した。

「上空電波パッケージ」新プランのイメージ(出典:プレスリリース)

「Skydio認定講習」では「Skydio X10」を利用するためSkydio認定「Skydio X10基礎コース」を提供。KDDIスマートドローンは、Skydioより公式技能認定を受けた「MASTER INSTRUCTOR」が2名在籍し、本インストラクターが監修した高品質の講習プログラムを実施する。


また、機体の故障・破損時に代替機体と交換可能となる「あんしん機体補償 for Skydio X10」の提供もスタート。万が一の故障・破損時にも安心して業務を継続可能だ。なお、KDDIスマートドローンでは、「Skydio X10」を活用した橋梁点検の技術を検証・確立し、その技術は国土交通省「橋梁・トンネル 点検支援技術性能カタログ 令和6年4月」に掲載されている。


さらに、上空モバイル通信と送信機用モバイル通信をセットで利用できるパッケージを新設し、「従量プラン」も開始。通信を利用しない月は月額料金が0円で利用でき、不定期の利用が想定される利用者も、より便利に上空モバイル通信を利用できるようになる。

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