
- AVATA 2は一般的な電波帯を使用し操縦の敷居を下げた
- 地面に落下してた際には「タートルモード」で復旧
- DJIの型式認証取得に向けた取り組みは?
ドローンに親しむ人たちであれば、必ず知っている会社。でも、ドローンに親しみがない人であれば、まったく馴染みがない会社。それが「DJI」だ。

現在、グローバル市場で7~8割のシェアを占める、ドローンのリーディングカンパニーであるDJI。同社はドローンの製造で培った技術を、カメラやスマートフォンで使用するジンバルにも活用。ジンバルとカメラが一体となった「Osmo Pocket 3」や、バイクなどに取り付けて撮影するアクションカメラ「Osomo Action 4」といった製品もリリースしており、市民権を得つつある。
ドローンの新製品のリリースも毎年数回、実施している。2023年は広角・中望遠の2つの1/1.3CMOSセンサーレンズを備えた「Air3」、249gと軽量ながら機体の前後左右や下方だけでなく、機体上部の障害物検知も可能にした「Mini 4 Pro」を市場に送り出した。フラッグシップモデルである「Mavic3」シリーズの改良も怠っておらず、焦点距離が異なる3つのカメラを搭載した「Mavic 3 Pro」も登場した。
2024年も快進撃はとどまらない。上半期の時点で最大積載量が30kgを誇り、物資輸送に威力を発揮する物流ドローン「DJI FlyCart30」、農薬などを最大50kg散布でき農地の航空測量も可能な農業ドローン「DJI AGRAS T50」といった産業機が現れた。そして、コンシューマ向けに登場し話題をさらっているのが、FPVドローン「DJI AVATA 2」である。

もともとFPVドローンはアマチュア無線や陸上特殊無線技士といった無線従事者の資格を取得し、5.7GHz帯など特殊な電波帯を使用する手続きを行ったうえで飛行させる必要があった。専門性が高かったが、AVATA 2では一般的な2.4GHz帯の電波を使用しており、ハードルを下げることに成功。気軽にFPVドローンを楽しめるとあって、好評を得ている。
今回、FLIGHTINGではドローンスクール「ドローン大学校」の修了生コミュニティである「ドローン大学院」が開催した「DJI JAPAN 品川本社オフィス視察ツアー」に同行。DJI JAPANの担当者から「DJI AVATA 2」のユニークなポイントを聞いた。その模様を紹介しよう。
(以下ではモーションコントローラの使い勝手、飛行性能、型式認証に関する考え方について紹介します)