- 「トーイングトラクター」や「ベルトローダー」などグランドハンドリング業務7資格が対象
- 差異部分の知識確認・座学教育のみで資格を付与
- 教育訓練の時間が大幅に短縮
全日本空輸(ANA)、日本航空(JAL)は、2024年4月1日から両社の委託先事業者が同一である国内10空港において、グランドハンドリング分野における作業資格を相互に承認する仕組みの運用を開始した。
今回の仕組みで対象としている資格は貨物の牽引などに使用する「トーイングトラクター」や、手荷物などを機内に流し込む「ベルトローダー」など、グランドハンドリング業務における基礎的な資格を中心とした7資格。ANAまたはJALどちらかの資格を取得したあとに、他方の資格取得をする際、差異部分の知識確認・座学教育のみで資格を付与する。
これにより、飛行機の地上移動や貨物などを搭載する業務といったランプハンドリング作業を担当する委託再事業者が両社で同一の場合、教育訓練の時間が大幅に短縮できる。また、ANAとJAL両社の作業に従事できる資格者の早期養成を図ることができ、グランドハンドリング事業者にとって、業務の効率化と繁忙緩和につなげられる。
今後もANAとJALは、各種教育や作業手順の共通化、機器等の共同調達や共同利用の拡大等について、2024年度においても検討、実行を継続している。
【対象資格(7資格)】※写真下記載が資格名称
【対象空港(10空港)】
■委託先グランドハンドリング事業者が同じ空港(一次委託先)
利尻、根室中標津、函館、秋田、仙台、新潟、岡山、徳島、高知、鹿児島
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