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2024.05.10

立命館大学がドローンなどの安全運行を実現するデジタル基盤構築へ

立命館大学とNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)はドローンや配送ロボットを複数活用してシステム連携を行う実証を開始する。

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  • 複数のロボットを活用し、複雑なシステム連携を行う際のデータ連携基盤の運用に係る実証を本格的に開始
  • 運用者の異なる複数システムが高度に連携する際に生じる課題解決を目指す
  • 大阪いばらきキャンパスで様々なロボットを活用

学校法人立命館(立命館大学)は、NEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の委託事業である「産業DXのためのデジタルインフラ整備事業」において、複数のロボットを活用し、複雑なシステム連携を行う際のデータ連携基盤の運用に係る実証を本格的に開始する。


ドローンや配送ロボットなどの自律移動ロボットに必要な種々のシステムのように、運用者の異なる複数システムが高度に連携するシステム(System of Systems:SoS)を形成した際に、事故の予見や原因特定が困難といった課題が生じる。本事業ではこの課題の解決を目指す。具体的には、SoS運用時のデータの収集・管理・共有が可能となるデータ連携基盤を構築するとともに、従来の一律で詳細な法規制とは異なる新たなガバナンスのあり方(アジャイル・ガバナンス)について検討する。


立命館大学は、自律移動ロボットの運用データおよびガバナンスに係るデータの収集・管理・共有のためのデータ連携基盤「アジャイル・ガバナンスプラットホーム」を研究開発する。このプラットホームを活用して、運行中の配送ロボットやドローンなどの自律移動ロボットから取得されるセンサー情報のほか、建物側に設置される監視センサー(カメラ、LiDARなど)情報を統合管理。事故やヒヤリハット発生時に、短時間での原因の特定と類似災害を防止するための情報共有などを実現します。


立命館大学は、2023年9月より大阪いばらきキャンパス(大阪府茨木市)内のコーヒーショップと連携した配送ロボットをはじめ、自律移動ロボットの運行と本プラットホームの運用を繰り返してきた。5月19日からは、キャンパス内の大学生協のショップと連携した配送ロボットや清掃・警備ロボットも追加し、複雑なシステム連携時における本プラットホーム運用の実証を本格的に開始する。


また、ドローンポートの建設も予定されていることから、自律移動ロボットとドローンの統合運航にも取り組むことが見込まれる。

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