Advanced Air Mobility News

2024.05.02

空飛ぶクルマは未来の乗り物ではない【連休に読みたい記事】

「ヘリコプターと何が違うの?」と言われがちな空飛ぶクルマ。とはいえその社会実装へ向けた動きはもう止まらない。現状の開発状況を連休中にチェック。

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  • イベント「SusHi Tech Tokyo2024」では空飛ぶクルマ関連展示が行われる
  • 空飛ぶクルマの開発では中国が先行
  • 日本国内でも官民による社会実装に向けた動きがある

5月下旬にかけて、東京都の日本科学未来館などでは持続可能な最先端技術を紹介するイベント「SusHi Tech Tokyo2024」が開催されている。モビリティ分野では、自動運転バスや水素船に加えて、空飛ぶクルマに関する展示などが行われる。


Joby Aviationが開発する空飛ぶクルマ「S4」のモックアップ(模型)は、日本科学未来館で展示。2023年3月に大阪府で飛行した1人乗りの空飛ぶクルマ「HEXA」の技術や、NTTコミュニケーションズ・Volocopterらによる空飛ぶクルマの研究に関する展示も実施。SkyDriveはSD-03を登場させる。このイベントを通して、空飛ぶクルマは遠い未来の乗り物ではなく、社会実装がもうすぐそこまで迫ってきているとわかるはずだ。


これまでFLIGHTINGでは、空飛ぶクルマに関する記事も積極的に配信している。機体開発では中国が先行している。


Ehanが開発するEH216-Sは日本国内でも飛行が実現している。2024年には関東でも初飛行を記録した。


一方、空飛ぶクルマの社会実装では、機体開発だけでなく、バーティポートと呼ばれる離着陸場の整備も必要。各地にあるイオンモールにバーティポートを整備する計画が進められている。


さらに、三菱地所や三菱地所設計は、街づくりと機体開発をセットに行い、空飛ぶクルマの社会実装を目指そうとしている。


各自治体でも空飛ぶクルマの社会実装に向けた取り組みが進められている。山梨県ではリニアと組み合わせた展開を想定しており、興味深い動きを見せている。


連休中は、ぜひ空飛ぶクルマが飛び交う未来に思いを馳せてほしい。

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