- エアロネクストとNewcom Groupがモンゴルでドローン物流サービスの連携基本合意
- 極寒環境での第三者上空における、血液輸送の自律航行に成功
- 輸送された血液の検証も実施を
エアロネクストとモンゴル・ウランバートル市のNewcom Groupは、11月13日(月)にモンゴル・ウランバートル市でドローン物流サービスの事業化に向けた連携に基本合意した。今後はJV化も視野に入れて検討を進める。
両社は、今年9月に開催された「新スマート物流シンポジウム」で、モンゴルでのドローンを活用した配送網構築、新スマート物流「SkyHub™」の社会実装の可能性に向け、「モンゴル新スマート物流推進ワーキンググループ」を発足。同日には医療定期配送網構築を目指し、ウランバートル市内の国立輸血センターとモンゴル国立医科大学付属モンゴル日本病院の往復約9.5kmのルートで、ドローンによる血液輸送の実証実験を成功させた。
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エアロネクストが実施した調査委によれば、標高1,300m、外気温-15℃という過酷な極寒環境における、第三者上空での自動航行は世界初。モンゴル国民間航空庁から初めて正式な許可承認を得た、輸配送用途のドローン飛行ともなった。
連携は、エアロネクスト独自の物流システムSkyHub™を活用したドローン物流事業をモンゴルで展開し、技術・サービス提供によりSkyHub™の普及と事業拡大を図ることが目的。
Newcomはモンゴル政府機関との協議・調整、SkyHub™の運営を担当し、エアロネクストは技術・サービス提供に従事する。両社はモンゴルにおける最適な物流システムの開発と、事業化計画の策定に協力する。
日本において今回の実験を行ったような環境は、北海道の一部などしか該当しないと考えられる。だが、過酷な条件下でも第三者上空での自動航行が可能であると判明したことは、今後の国内における実装にも追い風となるだろう。
一方、配送自体は問題なく行われても、配送された物品の状態がどうなったかについては触れられていない。今回は血液を運んでいることがから、品質の維持は最重要である。伊藤忠商事などが行っている血液輸送の実証実験では、実験後の血液製剤について検証を行い問題がなかったことを発表しているが、今回の実験においても、輸送した血液の検証結果発表を期待したい。
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000116.000032193.html