- 導入事業者は「空飛ぶクルマ運航における日本のパイオニア」
- Prosperityは都市間飛行の実績あり
- 大阪・関西万博で飛行させる4団体以外の可能性も
画期的なニュースが飛び込んできた。
2024年4月3日、中国・上海に拠点を置く空飛ぶクルマの開発会社「AutoFlight」は、開発する5人乗りの空飛ぶクルマ「Prosperity」初号機を顧客に納入したと発表した。都市間を飛行するトン級の空飛ぶクルマの納入については、世界で見ても例がないという。
そして、その納入相手が、なんと日本のAAM事業者だという。
この事業者については発表されていない。AutoFightの発表によれば「a pioneering Advanced Air Mobility (AAM) operator in Japan」、つまり先駆的なAAM事業者であるという。そしてこの事業者は、2025年に開催される大阪・関西万博で飛行させ、日本で広範囲に展開する考えがあるようだ。
AutoFightの創業者で副会長のTian Yu氏は「我々が製造する空飛ぶクルマが世界市場に出荷されはじめたことは、AutoFightの新しい章が始まったことを意味します」と今後のProsperityの世界展開に自信を示した。
Prosperityは2024年2月に中国・深圳と珠海という海を挟んで50km離れた2つの都市間を20分で自律飛行した。その模様がオフィシャルYouTubeで公開されている。
この模様は日本の民放テレビ局でもニュースで取り上げられ、多くの人の関心を集めた。
Prosperityは欧州航空安全機関 (EASA)の型式認証取得を目指している。そのスペックを紹介しよう。
(以下ではスペック、納入事業者、今後の展開について紹介します)