- AIR RACE X はレース専用小型機の操縦の正確さとタイムをリモート形式で競う
- 「レッドブル・エアレース」でアジア初のチャンピオンとなった室屋義秀も参加
- 5月と9月に「リモートラウンド」、10月に「デジタルラウンド」の計3レースを開催
AIR RACE X は、世界最高の飛行技術を持つパイロットたちが、最高時速400km、最大重力加速度12Gの中、レース専用小型機の操縦の正確さとタイムをリモート形式で競い合う、最新技術を活用した空のモータースポーツだ。
2024年シリーズは世界中から8人のパイロットが参戦する。「レッドブル・エアレース」でアジア初のチャンピオンとなった室屋義秀も参加する。5月と9月に「リモートラウンド」、10月に「デジタルラウンド」の計3レースを実施する。
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動画メディア「FLIGHTING KEYNOTE」第3回、第4回は元自衛官パイロットのふたりが登場。室屋義秀のスゴさについても語る。
パイロットたちは、世界各地の拠点に設定された同一のレーストラックを実際に飛行し、機体に搭載されたセンサーで計測されたフライトデータを集約したタイムで競う。センサーでは誤差3cmという精緻なデータが収集可能で、白熱のレース展開が楽しめそうだ。
2024年シーズンから設定された「リモートラウンド」では、チーム戦略やパイロットの操縦技倆でタイムを競う。
「デジタルラウンド」は、ホストシティの実際の街並みに合わせてレーストラックが設計される。決勝トーナメントでは、空間レイヤープラットフォーム「STYLY*」のXR技術(AR / VR / MR)によって機体がホストシティの街中に出現。観客はスマートフォンやヘッドマウントディスプレイなどで、白熱のレースを間近に観戦することができる。
*STYLY(スタイリー)は、XR(AR/MR/VR)を軸にした「Spatial Computing = 空間を身にまとう」時代における、空間コンピューティングプラットフォーム。現実の都市空間や生活空間を対象にデジタルコンテンツの制作・配信が可能だ。
https://styly.inc/ja/
AIR RACE X 2024年シリーズに参戦する、6ヵ国・8名のパイロットたちを紹介する。
■ 室屋義秀から今大会に向けてメッセージ
今年はシリーズ戦となり、いよいよチームの総合力が試されますので、シリーズチャンピオンを獲得するための準備が順調に進んでいます。機体の空力改善やパイロット支援システムなどの研究開発の成果がどうタイムアップにつながるかが楽しみです。ライバルチームとの痺れる戦いを楽しみにしています。
■ エマ・マクドナルドから初参戦についてメッセージ
AIR RACE X に参戦することができてとても光栄です。私はルーキーパイロットで、今回が初めての本格的なレースとなります。エアレースの歴史に名を残すパイロットたちと競えることは身が引き締まる思いです。特にメンターであり支援者でもあるマット・ホールと同じコースを飛べることが夢のようです。今大会の目標は、コースに徐々に慣れ、安全を確保しつつ上位に食い込めるタイムを残せるようになることです。
■2023年10月開催の「AIR RACE X 渋谷デジタルラウンド」の模様
世界で初めて開催された「AIR RACE X 渋谷デジタルラウンド」では、予選から熱戦が繰り広げられた。
特に、2019年のレッドブル・エアレースのワールドチャンピオン、マット・ホール選手とスペインのファン・ベラルデ選手による3位決定戦では、わずか0.023秒差という僅差でマット・ホール選手が勝利。
息をのむほどの大接戦となった。
リモート対戦にも関わらず、このような緊張感あふれるレース展開は、AIR RACE Xが開発した超高精度な飛行データ測定技術と、飛行場所と気象情報から自動的にハンディキャップタイムを割り当てる独自のアルゴリズム、そして世界トップ選手たちの精緻で洗練された飛行技術によって実現するものだ