- 実機の展示を通して理解促進をねらう
- ドコモビジネスは通信品質の調査に注力
- 2024年以降には重量物輸送の実証も予定
大阪・関西万博での飛行を目指す空飛ぶクルマ。開幕まで約1年となり、各地で空飛ぶクルマに対する理解促進を目指すイベントが開催される中、万博で飛行する空飛ぶクルマの開発を手掛ける事業者のひとつであるドイツ・ボロコプターの機体「2X」が、東京で初披露された。
2024年3月15日から16日にかけて、東京都の東京国際フォーラムで「東京ベイeSGプロジェクト『先行プロジェクト』次世代モビリティ展示イベント」が開催されている。本イベントの目玉となるのが「2X」の展示だ。
開会式で登壇したボロコプター・戦略マーケット事業開発ディレクターのミハエル・ヒラーマイヤー氏は「アドバンスド・エア・モビリティ(AAM)の世界的な展開に向けて、早い段階から一般市民の方たちの注目を集めていくことが、私たちのするべきこと」とコメント。そのうえで、今回のイベントを「実際の機体の展示を通して認知度を高める機会としたい」と意気込んだ。
「東京ベイeSGプロジェクト」とは東京港内にある中央防波堤エリアなどベイエリアを舞台として、先端テクノロジーを研究開発し社会実装に取り組む企画。2022年度から開始している。自然と便利が融合し、持続可能な都市を目指すことをねらいとしており、「先行プロジェクト」として次世代モビリティ、最先端再生可能エネルギー、環境改善・資源循環の3分野で研究が進められている。
展示イベントでは次世代モビリティ分野に携わる事業者が一同に集結。各社が取り組んでいるプロジェクトについて展示や発表を行い、来場者に対して認知向上を促すものだ。
次世代モビリティ分野ではボロコプター、「ドコモビジネス」のブランド名で参加するNTTコミュニケーションズ、NTTアーバンソリューションズ、東京センチュリーの4社がタッグを組む。各社が担当するテーマは以下の通りだ。
ボロコプター:機体飛行実証の実施、機体認証や許認可の取得など実装に向けた機体開発の推進、ルート検証
ドコモビジネス:実証の企画・推進・統括、都心部における次世代モビリティの実装に向けた課題抽出、ルート上における通信品質の調査
NTTアーバンソリューションズ:モックの展示、地域イベントとの連携、街づくりの取り組みとの連携を検討
東京センチュリー:バッテリーの効率化に向けた情報の管理、機体・各部損耗状況確認
開会に合わせて次世代モビリティ分野に携わる担当者から、現在の取り組みや今後に向けてスピーチが行われた。
(展示イベントの開催概要はこちら。3月16日は9時から18時まで開会)
(以下では各社のコメント、展示された機体「2X」の写真を紹介します)