DRONE NEWS

2024.05.08

2024年前半のドローンショー開催実績はどうだった?【上】

日経トレンディ2023年12月号で2024年のヒット商品1位となったドローンショー。では実際にどれほど開催されたのか。開催場所の屋内外や観覧費用、実施会社をまとめた。

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  • 屋外ドローンショーはレッドクリフ、ドローンショー・ジャパンが展開
  • 屋内ドローンショーは多くのプレイヤーが参入
  • 2024年前半における開催は思いのほか少ない?

2023年11月に発売された「日経トレンディ2023年12月号」で2024年にヒットする商品の第1位に輝いた「ドローンショー」。同誌では「2024年は夜空に浮かぶ“次世代花火”が様々に姿を変え、日本各地で急速に広まる」と、ドローンショーの急速な展開を予想していた。


現在の日本におけるドローンショーのプレイヤーを、改めて振り返ってみよう。


屋外におけるドローンショーはレッドクリフ、ドローンショー・ジャパンの2社がその多くを開催している。レッドクリフは、海外で見たドローンショーに感銘を受けた佐々木孔明氏が2019年に設立。2023年5月には広島県で開催されたG7広島サミットに向けたイベントで1000機、2024年3月にはTV収録で1500機のドローンショーを実施する。

レッドクリフは2023年11月にコカ・コーラとのコラボショーを開催した


ドローンショー・ジャパンは石川県に本社を置く。2020年に石川県金沢港で初めてのショーを開催。以来、企業や日本を代表するキャラクターとのコラボレーションなどを行いながら、各地でショーを実施している。


このほか、京都府京都市の東洋音響がSinfonia by Toyoonkyoのブランド名でドローンショーを展開する。サッカーJリーグ・京都サンガF.C.の試合などで開催実績がある。また、空飛ぶクルマの開発を手掛けるSkyDriveは2024年3月にドローンショー事業への参入を表明。1000回以上にのぼるドローン運航実績を引っ提げて、安全・安心なショー開催を行うとする。


ドローンショーは屋外だけでなく、体育館やライブハウスなど建物の屋内でも開催できる。ドローンには空の法律である「航空法」が適用されるが、屋内での飛行は適用外となる。商業施設での広告や呼び込み商材としての活用が期待できるので、プレイヤーが増えつつある。確認できたところではスペースワン、HAAAP、ROBOZ、そらメディア、丸井織物、オリジナルラボ、エアスペースといった企業が手掛けるほか、屋外開催の実績を持つドローンショー・ジャパン、東洋音響も対応する。


さて、2024年が始まったもうすぐ半年。では、実際にドローンショーが日本国内でどれほど開催されているかを調べた。一般に公開されているプレスリリースやSNSへの投稿から、有料・無料を問わず一般に観覧できる開催情報をピックアップした。つまりクローズドなイベントやテレビ番組の企画等、関係者以外が実施される日時に現地で見られないものは除いている。


(以下では屋外ドローンショーの開催数や傾向について紹介します)

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