DRONE NEWS

2024.04.04

都道府県別のドローンスクール受講料、一番高いのは?

国家資格となり人気が高まるドローン。操縦や法律を学べるドローンスクールの受講料の調査結果から、失敗しない選び方のヒントが得られそうだ。

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  • 2023年12月調査から比較して金額は横ばいが多い
  • 民間資格取得者向けのコースは料金が安い傾向
  • 民間資格の取得ってホントに必要?

現在、ドローンを飛行させるために、資格や免許の取得は必須ではない。そもそもドローンの免許というものは存在しない。


資格には民間資格と国家資格である「無人航空機操縦者技能証明」の2種類がある。無人航空機操縦者技能証明には、最難関の一等無人航空機操縦士と、二等無人航空機操縦士の2つが存在する。


ドローンの飛行に資格が必要ではないとはいえ、資格取得は知識や操縦技術という技能の証明に役立てられることから、取得を目指す人が後を絶たない。結果、ドローンスクールは新規の受講者を集めるのに熱を上げている。


さて、ドローンスクールの受講料などを調査するドローンスクールラボが、各都道府県のドローンスクールにおける受講料の調査結果を発表した。調査は2023年12月から2024年3月にかけての受講料の推移を調査し、グラフ化している。


今回はこのグラフをもとに、各県の受講料をレビューしてみよう。自分が住んでいる都道府県の金額の平均がわかれば、スクール選びの参考になるはずだ。


まずは民間資格を何も持っていない、まったくの初心者が、現在主流となっている二等無人航空機操縦士の取得を目指す場合の受講料について、グラフを紹介しよう。


全国平均では2024年3月時点で26万8428円(後述するグラフを参照)。平均の受講料が最も高いのは青森県で35万円を突破。2023年12月時点と金額が変わっていないところを見ると、スクールの数にほぼ変化がないのだろう。面白いのは静岡県で、2023年12月に40万円だったのが、2024年3月では25万円程度まで下落。価格破壊をした新規参入組があったことがうかがえる。20万円を切るのは佐賀県と鳥取県だ。


同様に、民間資格取得を持たない人を対象にした、一等無人航空機操縦士取得コースの受講料は以下の通り。


二等無人航空機操縦士と比べると金額が2倍以上に跳ね上がり、全国平均で80万616円となっている(後述するグラフを参照)。最高額は徳島県の130万円オーバー。新潟県では120万円を超える。愛媛県と奈良県では40万円をわずかに下回る。また、三重県や山梨県などでは、そもそも一等無人航空機操縦士のスクールが開講されておらず、新規参入の余地がありそうだ。


国家資格取得を目指す場合、民間資格を取得していれば、講習の受講時間が短くなり、受講料も安くなるという打ち出しをしているドローンスクールが多い。それを反映した民間資格を持つ人向けの一等無人航空機操縦士取得コースの金額はこちら。


全国平均は30万1865円(後述するグラフを参照)となり、民間資格取得なしと比べて50万円ほど安くなる。2024年3月において最も高額なのは宮崎県で45万円を超える。宮崎県は民間資格なしでも100万円を超えていた。それと比べれば、かなりディスカウントされた印象だが、高額なのに変わりはない。福岡県では2023年12月の調査で約15万円だったが、セール期間が終了したのか2024年3月には25万円以上に。スクールを選ぶ時期も重要だとうかがえる。


なお、民間資格取得のための受講料についても紹介されている。


民間資格取得のための受講料について、平均は21万575円(後述するグラフを参照)。二等無人航空機操縦士の資格を民間資格取得なしで取得する場合の受講料が27万5000円なので、それよりはやや安い。


民間資格を取得したうえで二等無人航空機操縦士の取得も可能。そのケースも含めた、各パターンの全国平均のグラフがこれだ。


民間資格を取得している場合の二等無人航空機操縦士取得にかかる平均受講料は12万2679円。民間資格を持たない状態で受講する場合より14万円ほど安くなる計算だ。


このデータからドローンスクールの選び方が見えてくる。


(以下では失敗しないドローンスクールの選び方について紹介します)

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