Aviation

2024.04.08

航空各社のコラボルーム、成功の鍵は「ゴミ」の利用!?

ANA(全日空)やJAL(日本航空)が相次いで開設。ビジネスクラスのシートやパイロット気分が味わえる。なぜコラボルームを開設するのか、成功の秘訣とは。

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  • ANAはビジネスクラスシートやエアバンドレシーバーを設置
  • JALはコックピットが設置されパイロット気分に
  • コラボルームの解説はほかの乗り物業界でも

航空各社がホテルと協力してコラボルームを作る動きが見られる。


ANAは2024年4月26日から羽田空港第3ターミナルに直結した「住友不動産ホテル ヴィラフォンテーヌ プレミア/グランド 羽田空港」とタッグを組み、「ANA×ヴィラフォンテーヌ コラボルーム」を提供する。

客室イメージ(プレスリリース)


羽田空港に発着するボーイング737型機およびボーイング777型機をテーマにした2種類の部屋を開設。壁面クロスにはそれぞれの機体の写真パネルやポスターが掲げられる。客室内には退役や交換で発生した航空機の窓などを利用して、ANA航空整備士がデザイン・製作したチェアなどが据えられる。間近で見る機会がない貴重な航空機部品も展示される。

ANA航空整備士が作ったアップサイクル品(写真はイメージ/プレスリリース)


さらに、第3ターミナルを望む窓側には、ビジネスクラス向けのシート「ANA BUSINESS STAGGERED」を設置するほか、航空無線が受信可能なエアバンドレシーバーも備えられる。現在も国際線泥漿されるシートに座り、離着陸する飛行機の雄姿を、管制塔との交信を聞きながら眺めるのは至福のひとときだろう。2名1室の利用時で1名あたり34,150円からとなっている。

ANA×ヴィラフォンテーヌ コラボルーム 完成予想イメージ(プレスリリース)


JALでは2024年3月16日から羽田空港第2ターミナル出発ロビーに直結した羽田エクセルホテル東急とともに、コンセプトルーム「JAL Cockpit ROOM」を開設している。

(プレスリリース)


滑走路側の4階に面したツインルーム1室に、ボーイング767-300型機のコックピットを模した「航空機コックピットシート」を設置。一部は実際に使用されていた機体のシート部品を活用している。パイロットの訓練設備を参考にして製作されたコックピットパネルや、実際のコックピットを彷彿とさせるライティングはJALの運航乗務員が監修。スイッチの一部は動かすこともできる。パイロット気分が味わえること請け合いだ。1室2名の利用時で料金は35,300円から。


なぜコラボルームの設置が相次いでいるのだろうか。


(以下ではコラボルーム開設が続く理由、成功の秘訣について紹介します)

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