DRONE NEWS

2024.05.24

空飛ぶクルマ「HEXA」都内初飛行に潜入!LiftのCEOもやってきた!!

SusHi Tech Tokyo 2024でアメリカ・Lift Aircraft社のHEXAが飛行デモ。安定した飛行性能が披露され、気軽に空の移動ができる未来を感じ取れた。

この記事を 行で
  • HEXAは1時間の訓練で操縦可能
  • 多重ローターとジオフェンスで高い安全性を実現
  • 旋回や平行移動などのビギナーフライトから自由飛行へと移行

都市の持続可能な成長のためのテクノロジーを紹介するイベント「SusHi Tech Tokyo 2024」(スシテック東京)。前回は日本科学未来館で見られるJoby Aviationの空飛ぶクルマ「S4」のモックアップやシミュレーターについて紹介した。今回は5月17日から23日にかけて行われた、東京都内では初となる空飛ぶクルマの飛行についてレポートする。


スシテック東京の会場のひとつになっている東京ビッグサイト。その東棟屋外臨時駐車場に設けられた会場が、空飛ぶクルマの飛行エリアだ。5月23日16時からのイベントを取材したが、当日東京ビッグサイトで行われた空飛ぶクルマなどとは関係がない展示会に訪れていた人々が関心を持ち会場にやってきていたようで、飛行エリアの前には人垣が数列できていた。その眼前には、黒く、すらっと背が高く、天井にプロペラをいくつもつけた空飛ぶクルマが駐機していた。

Lift Aircrftが開発するHEXA。大阪市で飛行したのは白いモデルだったが、今回飛行したのは黒いモデルだった


今回飛行する空飛ぶクルマはアメリカ・Lift Aircrftが開発するひとり乗りタイプの「HEXA」。2023年3月に大阪市内で行われた実証飛行に使用されたものと同じタイプだ。奥行きは約3メートル、幅は約2.3メートル、高さは約2.5メートル。奥行きは軽自動車並みだが、幅は5割増といったサイズ感になる。


イベントが開始すると壇上ではHEXAの解説が行われた。今回の初飛行を実施するにあたり代表企業を務める丸紅エアロスペースの担当者によれば「HEXAは1時間程度の訓練で誰もが操縦できるようになる。2023年からはアメリカで飛行体験サービスが開始しており、すでに1000人以上の一般の方が体験している」と気軽に空を飛ぶことができるとアピールした。


いよいよ離陸の瞬間。アメリカ空軍の元パイロットが乗り込むと「ウィーアーレディ!」の掛け声で、HEXAが地上からふわりと浮き上がった。空飛ぶクルマにしてもドローンにしてもヘリコプターにしても、離陸する際にローターの回転数をあげるため、その分の音も大きくなる。HEXAの場合は18基のローターを搭載しているが、音はそれほど大きくない印象だ。空を飛ぶヘリコプターが発するローター音を地上で聞くのと同じ程度ではないだろうか。

地上から10mほどまで上昇。会場ではスマートフォンで撮影する人々が絶えなかった

(以下では海上で飛行する様子や、Lift Aircrft 創業者でCEOのMatt Chasen氏の会見の模様を紹介します)

TRENDING STORIES