DRONE NEWS

2024.05.28

ハミングバードと市川市が災害時にドローンで情報収集する協定を締結

ハミングバードと千葉県市川市は、「災害発生時における無人航空機による情報収集等に関する協定」を締結した。

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  • 災害時に市川市から指示を受けたハミングバードが被災状況をドローンで行うことが可能に
  • 市川市とドローンを活用した連携関係を築き、これまで職員向けのドローン活用講習や体験会などを開催
  • 市川市では基準を満たしていない危険ブロック塀が多く存在しており、地震時に倒壊する危険性も
(左から市川市田中甲市長、鈴木伸彦ハミングバード代表取締役)

ドローンスクール東京を運営するハミングバードと千葉県市川市は2024年5月23日「災害発生時における無人航空機による情報収集等に関する協定」を締結した。


本締結により災害時において市川市より指示を受けたハミングバードおよび提携パイロットは、人が立ち入ることができない危険な場所での被災状況の調査を、ドローンを活用して行うことが可能になる。市川市役所で開かれた締結式では、ドローンの現場での活用方法などが話し合われ、またデモ飛行などを通じ、活発な意見交換が行われた。

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ハミングバードは、2018年より都内を中心に「ドローンスクール東京」の運営を行っている。2023年には市川市に「テクニカルセンター」を立ち上げた。テクニカルセンターは、関東では最大級の屋内ドローン専用の飛行場として、ドローン講習のほか国家資格における実地修了審査会場としての利用されている。さらにはドローンを活用した様々な勉強会やイベントを開催してきた。テクニカルセンターの立ち上げ以降、ハミングバードは市川市とドローンを活用した連携関係を築き、これまで職員向けのドローン活用講習や体験会などを開催している。

市川塩浜のドローンスクール東京テクニカルセンター
ドローン活用勉強会での様子


市川市は千葉県北西部に位置し、北は松戸市、東は船橋市と鎌ヶ谷市、南は浦安市に隣接し、東京湾に面しており、西は江戸川を隔てて東京都江戸川区・葛飾区と相対している。河川は、江戸川及び旧江戸川、真間川等9つの一級河川が流れており、分流・合流を経て、 最終的に東京湾に注いでいる。北部を流れる国分川や大柏川が川沿いに谷底低地を形成している。70%が市街化区域であり、都市化が進んでいる。一方、北部地域を中心に市域の29%が市街化調整区域となっており、低・未利用地が点在している。


用途地域では、第1種低層住居専用地域が35.3%と最も広く、木造住宅が多く広がっている。臨海部は、工業系の用途となっており、化学製品工場や石油等のコンビナートが多く点在し、近年では物流の拠点が増えてきている。


市川市では高齢化や核家族化の進展により、市街地では空き家が増加している。さらに、基準を満たしていない危険ブロック塀が多く存在しており、地震時に倒壊する危険性が懸念されている。2011年に発生した東日本大震災では最大震度5弱を観測し、沿岸部を中心に液状化現象が発生するとともに、多くの住宅や事業所、公共施設等が被害を受けた。


このような市川市の地形・特性を鑑みた上で、ハミングバードとしては以下6点の活動を取り組んでいく。


1、被災状況等の情報収集及び調査
2、市川市へ撮影した情報の提供
3、被災者の捜索
4、合同での防災訓練の実施
5、ドローン利活用に関する技術的支援、助言
6、その他、市川市とハミングバード協議の上、決定した事項


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