DRONE NEWS

2024.02.13

「ポストTello」を担えるか?最新100g未満機体をチェック(1)<TelloプレイバックとHoly Stone HS155>

これまで100g未満のドローンはTelloの1強といえる状況だった。ところが2024年に入ってそれを脅かしそうな機体「Holy Stone HS155」「ジーフォース LACIERO」が登場。それぞれをレビューする。

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  • 重量が100g以上か否かがドローンを選ぶ上での重要なポイント
  • Telloは高性能だが陳腐化が目立つ
  • HS155はGPS搭載し1080pで撮影可能

ドローンを選ぶうえで重要な検討項目になるのが重さだ。機体とバッテリーの合計の重さが100g以上であれば、航空法が適用される機体となる。100g以上の機体では機体登録が必要となり、登録記号の掲出や位置情報や飛行速度などを発信する機器・リモートIDの搭載が義務付けられる。ドローンの操縦で最も楽しみたい、ドローンが送信する映像を見ながらの飛行である「目視外飛行」、つまり「空撮」も、国土交通省航空局からの承認を得なくては行えないうえ、多くの場合では機体を監視する補助者も設置が必要となり、思い立ったときに1人で気軽にはできない。

Amazonで[ドローン 100g未満]と検索すると、様々な種類のドローンが表れる

一方、100g未満の機体は航空法上「模型飛行機」に該当し、航空法上の規制を受けなくなる。つまり、機体登録やリモートIDの搭載は必要なく、空撮も好きなだけ楽しむことができる。通販サイト・アマゾンで[ドローン 100g未満]と検索すると、実に多彩なドローンが販売されていることがわかる。しかしそれらの多くは100g以上のドローンが搭載するようなGPSや各種センサーを搭載せず、ただ飛ぶだけという、あくまで遊ぶための用途に振り切った、まさに「模型」となっている。


そんな有象無象のドローンの中で異彩を放っていたのが、「Ryze Tello」だった。100g未満の機体でありながら、周囲の物体との距離を測るために使用されるビジョンセンサーや、高度が高くなるにつれて変化する気圧を検知して飛行高度を測定する気圧センサーを搭載しており、安定した飛行を実現。実際に飛行させてみると、風がない明るい屋内であれば、驚くほどピタリと空中で静止する。ドローンという新しく登場した空飛ぶ機械の素晴らしさを伝えるにはもってこいの機体で、実際、筆者が開催するドローン体験イベント「ドロパッ!」ではTelloを使用しているが、離陸すると子どもたちが「ハッ」と息を飲んで見守る様子や、感心しながら飛行させる大人たちの表情が印象に残っている。

Ryze Tello

(以下ではTelloの弱点、HS155の特徴について紹介します)

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