DRONE NEWS

2024.04.04

石川県能美市でチャンピオンカレーをドローン空輸

石川県能美市とNEXT DELIVERYはフードデリバリーを想定して、自動車とドローンの配送を組み合わせて実証実験を実施した。

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  • 今回対象となった能美市宮竹小学校区は、北陸先端科学技術大学院大学の学生と教員が住む旭台を除くと高齢化率は34.6%
  • エリアの日用品小売りが1店舗、作り酒屋が1店舗と極端に少ない
  • フードデリバリーを想定し片道距離5.5km、約12分をドローンで届けた

石川県能美市とNEXT DELIVERYは、2024年3月28日(木)に地域課題の解決に貢献するドローン配送実証実験を実施した。


能美市の2023年9月1日現在、人口49,681人、19,932世帯。高齢化率は約27%となっている。今回対象とする宮竹小学校区は、人口2,349人のうち21%の497人が外国人。北陸先端科学技術大学院大学の学生と教員が住む旭台を除くと高齢化率は34.6%と。市内エリアとしては高い高齢化率となっている。


現在、能美市では生活する上で自動車の運転は必須だが、運転への不安があるため、村内でのみ運転をしている高齢者もいる。


買い物については、エリアの日用品小売りが1店舗、作り酒屋が1店舗と極端に少なく、移動スーパーが定期的に来ている。「自らが求める物」の買い物は、隣接する白山市鶴来地区や能美市辰口小学校区まで行かなければならないため、自動車で移動できない場合は、バスやタクシーを利用しなければならない。


このような背景を受け、ドローンを活用した買い物弱者対策による日常生活の利便性の確保、地域住民の理解度向上を目的として実証実験を実施した。


3月28日(木)の実証実験ではエアロネクストのAirTruckを使用。買い物不便地域に対するフードデリバリーを想定し、まず能美市辰口町のカレーのチャンピオン辰口店 から自動車でこくぞう里山公園まで配送。その後、こくぞう里山公園から北陸先端科学技術大学院大学グラウンド(片道距離5.5km、約12分)までをドローンで届けた。


ドローンで配送されたチャンピオンカレーを受け取った金岡俊弥さんは、「新しい配送サービスで期待したい。大学は山間部にあるので、とても助かる。これまで40分歩いてチャンピオンカレーを買いに行ったことがあるので、ドローンで届いて驚いた。」とコメントした。

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