DRONE NEWS

2024.01.23

四日市ドームが屋内ドローン利用解禁

公共施設でドローン利用を解禁、その理由は収入を増やすためと明言している。

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  • 夜間利用促進と新しいイベント展開を目指す
  • 保険加入や誓約書提出が必要
  • 他自治体では安全対策ガイドライン導入も

四日市ドームは三重県四日市市にあるスポーツやイベントなど多目的に使用できる施設。スポーツではサッカーを中心に少年野球やアメリカンフットボールなどで使用されている。市民が利用することを踏まえてコートと観客席が直接アクセスできる臨場感が特徴だ。

四日市ドームではこれまでドローンを主目的とした利用を禁止していた。だが、1月22日に新たな方針として屋内でのドローン利用を解禁した。四日市ドームがスポーツだけでなく多目的な施設であることを考慮し、夜間利用の促進と新しいイベント事業の展開を図るための措置だという。

ドローンが飛行できる対象施設は、四日市ドーム屋内のアリーナおよび四日市ドーム条例で規定される各諸室。具体的な利用に際しては、第三者保険の加入やドローン使用に関する誓約書の提出が必要となる。利用に関する詳細な情報は、四日市ドーム(電話:059-330-3131)に問い合わるか、施設へ直接相談する。なお、各諸室の高さ制限のため、安全性対策を求められたり、断られたりすることがある。
https://www.yokkaichidome.com/topics/detail_304.html

いまだドローンの利用について、全く不可という判断をする公共施設は多い。一方で東京都足立区では2019年4月から航空法上で求められる安全対策に準じたガイドラインを設けるなど(https://www.city.adachi.tokyo.jp/sesaku/ku/kuse/adachikudrone.html)、ドローン利用者を取り入れる取り組みをしている自治体も見られる。

今回の発表文内では解禁理由として「夜間利用の促進」「新しいイベント事業の展開」に言及された。仕事後や学校のあと、夜の時間に操縦訓練をする際に活用できるだろう。また新しいイベントとして飛行デモンストレーションも可能な産業機の展示会や、FPVドローンによるドローンレース開催もできそうだ。

施設の利用促進はどこも頭を悩ませている。この取り組みを参考に、ドローン需要に対処する施設が増えていくことを望みたい。

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