DRONE NEWS

2024.03.26

下田市で災害時におけるドローン実証実験を実施

下田市、KDDIスマートドローン、NEXT DELIVERYは、2024年3月11日から3月14日に下田市でドローン実証実験を実施した。

下田市、KDDIスマートドローン、NEXT DELIVERYは、2024年3月11日から3月14日にかけて、静岡県下田市において、レベル3.5飛行による災害時の物資配送および空撮による被災状況確認に向けたドローン実証実験を実施した。


静岡県と下田市では過疎対策として革新的技術の活用を推進している。これまで、海水浴場の安全監視業務におけるドローンの活用に取り組み、2022年度末から、防災・災害対策におけるドローンの活用の検討を開始した。

2023年9月に下田市の白浜大浜海水浴場で行われた海水浴場におけるドローン警備の実証実験(撮影:水野二千翔)

下田市は山間部に集落が点在しており、このうち8箇所については大規模災害時に道路の寸断や、孤立することが予想される。発生時には孤立予想集落において、情報の収集、連絡手段の確保、物資の輸送など、安全、迅速、確実に実施することが必要になる。


今回の実証実験では下田市箕作の河津建設資材倉庫から、下田市須原の入谷地区でドローンを運航。孤立予想集落に対して、災害時における物資配送、道路や河川等の状況把握の実証実験を実施した。


3.実施結果
河津建設資材倉庫(下田市箕作)→入谷地区(下田市須原)
飛行距離:片道4.7km、配送物:医薬品(医薬品を模倣した箱)、衛星携帯電話、
飛行時間:9分

配送を行う物流専用ドローン”AirTruck”
配送を行った医薬品(医薬品を模倣した箱)と衛星携帯電話
衛星携帯電話を使用し災害状況を報告する様子
写真向かって左より、静岡県の白濱光弘氏、下田市の松木正一郎市長、KDDIスマートドローンの森嶋俊弘氏


監視用機体には、可搬性に優れた小型・軽量機体のMatrice 300 RTKに、上空モバイル通信と運航管理システムによる遠隔制御や自律飛行を実現するスマートドローンアタッチメントを取り付けた機体を使用。

配送用機体にはエアロネクストが開発した日本発の物流専用ドローンAirTruckを投入。レベル3.5飛行を行った。


運航はNEXT DELIVERYとKDDIスマートドローンが行い、機体の制御には、KDDIスマートドローンが開発したモバイル通信を用いて機体の遠隔制御・自律飛行を可能とするスマートドローンツールズの運航管理システムを活用した。


【合わせて読みたい】ドローン物流にはまだまだ課題が山積み。レベル3.5飛行の他の事例や運ぶべきもにはどんなものがあるか、こちらの記事でチェック。

TRENDING STORIES