- スタンダード・リンクとNCKがAIを活用した遮熱塗料噴霧サービスの実験で合意
- ドローンを使い、遮熱塗料の噴霧を行い、環境負荷や都市温暖化対策の効果を検証
- ドローンを活用した効率的で迅速な遮熱塗料の噴霧でヒートアイランド現象の緩和を目指す
スタンダード・リンクとNCKがヒートアイランド現象対策にAIを活用した遮熱塗料噴霧サービスの実験を行うことで合意した。この実験では、ドローンを利用した遮熱塗料の噴霧を実施。環境への負荷や都市温暖化対策二有効化を検証する。さらにスタンダード・リンクはNCKとともに、保有するセンサーAI技術を活用して屋根の劣化調査や汚れ調査などの新サービスを認定店に提案する予定だ。
スタンダード・リンクはIoT、カメラ技術、AI開発の専門家として新たな価値創造を目指し、可能性を検討している。これらの技術活用のためドローン開発も並行して行っており、国内外でサービスを提供している。NCKは遮熱塗料のメーカー。建築物の温度上昇を抑え、ヒートアイランド現象を防ぐ効果のある遮熱塗料の開発と販売に取り組んでいる。
両社は遮熱塗料を建物や舗装に効果的に噴霧するための新しい手法としてドローンを活用し、ヒートアイランド現象の緩和を目指す。ドローンを使用すれば高所やアクセスが困難な場所でも遮熱塗料を簡単に噴霧でき、従来の手法よりも迅速で効率的な施工が可能となる。
スタンダード・リンク代表取締役は「遮熱塗料の噴霧にドローンを活用することで足場が不要となり効率が格段に上がると見込める。都市部の気温上昇を抑制し、CO2削減に貢献し、住民の生活環境を向上させることが期待できる。NCKとの連携を通じ、地域社会に貢献していきたい。このサービスを海外に展開することも視野に入れている」と述べている。NCKの代表取締役も「環境問題への対応は重要であり、都市環境の改善に取り組めると期待している。社会に新たな価値を提供していきたい」とコメントしている。
この取り組みにより、ヒートアイランド現象の軽減と少人化対策、都市環境の改善に向けた新たな一歩が踏み出されると期待されている。
記事内で指摘している通り、足場を組むことなく高所での作業が可能となるため、ドローンによる塗料噴霧は今後広がりを見せていくだろう。AIを使用して噴霧する場所を決める取り組みも作業効率化につながる。ただ、現状この作業には操縦者による操作が必要と考えられ、人員確保が課題になりそうだ。また「ドローンを使用した塗装」という新しい技術に対応できる人材も必要になる。総合的に対応できる人材の育成、あるいは操縦から塗装作業までを含めた自動化が事業拡大のカギとなる。