
- ソラテクノロジーはマラリア媒介蚊を幼虫段階で駆除するLSMにドローンとAI(人工知能)を組み合わせた
- ソラテクノロジーの技術を用いたLSMは環境負荷が低減
- Founder兼CEO金子洋介氏「ソラテクノロジーが誇る先端技術でマラリアのない世界を実現」
AIと航空宇宙技術でグローバルヘルスや気候変動課題に取り組むSORA Technologyがアフリカで展開するドローンとAIを組み合わせたマラリア対策事業が、SDGsの観点から評価され、第4回SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞「医療の部」を受賞した。
SDGsジャパンスカラシップ岩佐賞は、資金が必要な団体などに助成し、その存在と活動内容を奨励するとともに連携の和を広げ、持続可能な社会の実現をはかることを目的とする賞。合計8部門があり「医療の部」は、医療、健康、保健、衛生、ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ<UHC>などに関する活動をする団体や個人が応募できる。
■ドローン×AIでマラリア媒介蚊を駆除

ソラテクノロジーは、マラリア媒介蚊を幼虫(ボウフラ)段階で駆除するLSMと呼ばれる手法に、ドローンとAI(人工知能)を組み合わせたサービスを提供。従来のLSMと比べて低コストかつ環境負荷も少ない技術だ。
ドローンで検知した水たまりの画像をAIでスクリーニングし、マラリア媒介蚊のボウフラが発生するリスクの判定する。判定材料に用いるのは、水たまりの水深、水温、濁り具合などの指標だ。

すべての水たまりに殺虫剤を散布していた従来のLSMと異なり、ソラテクノロジーの技術を用いたLSMは、AIが高リスクと判断した水たまりにだけ殺虫剤を散布するため環境負荷が低減し、少ない人手で実施できる特長がある。

WHO(世界保健機関)の集計では、マラリアは年間2億人以上が感染し、約60万人が死亡している。多くはアフリカで発生しているが、近年の気候変動の影響でフランス南部や観光、アメリカ南部でも感染が確認されている。
■Founder兼CEO金子洋介氏の受賞コメント

ドローンとAIを駆使してマラリア媒介の発生を抑制する取り組みに共感していただけたことを大変うれしく思います。HIV、結核と並んで3大感染症に数えられるマラリアは、気候変動によってますます脅威が広がります。ソラテクノロジーが誇る先端技術で、マラリアのない世界の実現に向けて歩んでまいります。